スポーツブランドは
生活の一部

スポーツブランド その8

アシックス

株式会社アシックス(英: ASICS Corporation)、兵庫県神戸市に本社を置いています。スポーツ用品メーカーですが、メインは競技用シューズを展開しています。特にマラソン競技とバレーボールなどで、高いブランド力を持っています。アシックスに社名・商標を変更する以前のブランド、オニツカタイガーは、レトロな雰囲気からファッションアイテムとしての人気を呼んでいます。現在では再び一般向けシューズのブランドとして製造販売されています。

アシックスは海外にも進出して、ブランド全体の知名度ではトップブランドにはやや劣りますが、オニツカタイガーが、特にヨーロッパで人気を集めています。シューズの他、スポーツウェア、アウトドア用品等の製造販売、輸入等も行っています。

大好き!スポーツブランド!

アシックス社名の由来

古代ローマの作家ユウェナリスが唱えた「健全なる精神は健全なる身体にこそ宿るべし (Mens Sana in Corpore Sano)」という言葉のMens(才知)より動的な意味を持つAnima(生命)に置き換えて、その頭文字、A、S、I、C、Sを並べたものです。

1977年(昭和52年)の合併時に、3社の代表が集まる際に足が6本ある(人が3人)から「アシックス」(脚 six)になったという説もありますが、その話は都市伝説です。なぜなら、合併前からアシックスというブランド名は存在していたからです。

アシックスの歴史

1949年(昭和24年)に鬼塚喜八郎が神戸で興した鬼塚商会がスタートです。最初はバスケットシューズの製造と販売を始めました。1949年9月に、法人組織の鬼塚株式会社としました。

鬼塚は商品開発を行ううえで、選手や監督に直接意見を聞いて歩きました。シューズの改良を進めながら全国を営業して歩き、高校の運動部を中心に徐々にオニツカの製品が売れていきます。鬼塚は、シューズのブランドを、新鮮で印象に残り、スポーツシューズにふさわしい強さと敏捷性を表すものとして「虎印」としました。虎印の商標権はすでに他社に取得されていたため、鬼塚と組み合わせて「ONITUKA TIGER」印を横につけ、虎の絵の下にTigerの文字を入れたマークを靴底につけました。

1953年(昭和28年)からマラソンシューズの開発を開始します。1956年(昭和31年)にオニツカタイガーがメルボルンオリンピック日本選手団用のトレーニングシューズとして正式採用されたことにより、スポーツ界での知名度はさらに高まりました。

1958年(昭和33年)に生産子会社のオニツカ株式会社が存続会社となり、鬼塚株式会社、販売子会社の東京鬼塚株式会社を合併します。

1961年(昭和36年)の毎日マラソン出場のために来日したアベベ・ビキラを鬼塚はホテルまで訪問します。はだしの王様と呼ばれていたアベベに対して、「裸足と同じぐらい軽い靴を提供するからぜひ履いてくれ」と説得して、アベベにシューズを提供します。アベベはその靴を履いて毎日マラソンに優勝しました。1964年(昭和39年)の東京オリンピックでは、オニツカの靴を履いた選手が体操、レスリング、バレーボール、マラソンなどの競技で金メダル20個、銀メダル16個、銅メダル10個の合計46個を獲得しました。(前述の通り、この時アベベはプーマを着用)

1963年(昭和38年)に、当時休眠会社の中央産業株式会社が、オニツカ株式会社を吸収合併し「オニツカ株式会社」に商号変更しました(株式額面変更目的)。現在の株式会社アシックスは、この会社です。

1964年(昭和39年)2月に神戸証券取引所、同4月には大阪証券取引所第2部に上場を果たしますが、オリンピック景気の落ち込みに対して経営危機となり、1966年(昭和41年)には取引先に対し約束手形の支払を繰り延べてもらう事態も生じていたと鬼塚は後に語っています。

1972年(昭和47年)5月に東京証券取引所第2部、1974年(昭和49年)には同1部に指定替えとなりました。1975年(昭和50年)にヨーロッパ市場に進出します。1977年(昭和52年)スポーツウェア・用具メーカーの株式会社ジィティオ、スポーツウェアメーカーのジェレンク株式会社と合併し、社名を株式会社アシックスに変更しました。1985年(昭和60年)、神戸市のポートアイランドに新本社を建設し、スポーツ工学研究所も設置した、黒岩守(ボクサーで、ロサンゼルスオリンピック・ソウルオリンピックに出場)が入社しました。

2007年(平成19年)にブランドマークを現在のタイプに変更しました。2008年(平成20年)に世界統一のブランドスローガン「sound mind sound body(サウンド・マインド・サウンド・ボディ)」を制定し、2009年(平成21年)には創業60周年を迎えることになりました。

2013年(平成25年)に、それまでグラブ、バットなどの野球用品において長年結ばれていたローリングスとのライセンス契約を解消します。全野球用品が「アシックス」ブランドで統一されることが発表されました。ブランドスローガンは「最新、最速」です。

アシックスとナイキの関係

ナイキの前身のBRS社は、アメリカにおけるオニツカタイガーの販売代理店となっていました。創業者のフィル・ナイトはスタンフォード大学で経済学を学んだ後に、卒業旅行で1963年(昭和38年)日本に立ち寄っていました。その時にフィル・ナイトは、オニツカシューズの品質の高さと価格の安さに感銘を受けました。ナイトはすぐさまオニツカ社を訪ねます。アメリカでのオニツカシューズの販売をやらせてほしいと依頼します。その後ナイトはオレゴン大学の陸上コーチだったビル・バウワーマンと共同でブルーリボンスポーツ(BRS)を設立して、オニツカの輸入販売代理業務を開始しました。

アメリカ西海岸地域を中心に販売は好調でしたが、その後BRSはナイキブランドを創設します。初期のナイキシューズ(コルテッツ等)は日本製のものがほとんどでしたが、これらはオニツカ社からナイキへ技術者の引き抜きが行なわれて、福岡のアサヒコーポレーションで生産されたものでした。その出来事は、事実上ライバルメーカーへの仕入の切り替えでもありました。その後、オニツカ側がバウワーマンが考案したデザインやモデル名をそのまま使用し続けたためにBRS社から訴訟を提起され、和解金として1億数千万円を支払ったといいます。

アシックスの主なブランド

  • ターサー (ランニングシューズ)
  • スカイセンサー  (ランニングシューズ)
  • フリークス  (ランニングシューズ)
  • マラソン80  (ランニングシューズ)
  • タイガーパウ (陸上競技用スパイク)
  • マラップ   (マラソン用軽量シューズ)
  • マラソンソーティ (マラソン用軽量シューズ)
  • CALCETTO /カルチェット (フットサルシューズ)
  • DESTAQUE /デスタッキ (フットサルシューズ)
  • ローテ・GELALTA/ゲルアルタ (バレーボールシューズ)
  • SKY HAND /スカイハンド (ハンドボールシューズ)
  • フィーノ・プレステージライト (テニスシューズ)
  • バード・ラッシング ( バドミントンシューズ)
  • GELBURST・GELTRIAX・GELZONE・GELHOOPDUO (バスケットボールシューズ)
  • TIGRE(ティグレ)シリーズ、DS-LIGHTシリーズ、インジェクター、シャペ (サッカーシューズ)
  • タイガーラグ (ラグビーシューズ)
  • ミサイル (アメフト用シューズ)
  • GELSTATES (ゴルフシューズ)
  • パーフェクトプロ (ボウリングシューズ)
  • アタック (卓球シューズ)
  • G-Ⅱ TREKKING (トレッキングブーツ)
  • ワークアウト (フィットネス、エアロビクス用シューズ)
  • オーダーコンポ (オリジナルユニフォーム作成システム)
  • SEED (自然環境を配慮したシューズ)
  • WHIZZER
  • CHIMERA
  • SALUTIS /サルティス (フィットネスウォーキング用シューズ)
  • GIRO /ジーロ (ウォーキング用オシャレ靴)
  • PEDALA /ペダラ (ウォーキング用シューズ)
  • WALLAGE /ワラッジ ( ウォーキング用ビジネスシューズ)
  • TARAS BOULBA /タラスブルバ ( アウトドア・ライフスタイル・ウェア)
  • BUMDEEP / バムディープ (スノーボードウェア)
  • スクスク・ワンテン / (キッズ用スニーカー)
  • ナースウォーカー / (看護士用スニーカー)
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